2012年3月31日土曜日

高橋はるみ道知事への緊急申し入れ

高橋はるみ道知事への緊急申し入れ
「北海道へのがれき受け入れに待った!」
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日時   4月2日 月曜日 13:00
場所   道庁循環型社会推進課
記者会見 4月2日 14:00 道政記者クラブ
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今回の災害廃棄物は、受け入れる基準が設定されると、一般廃棄物として産業廃棄物もその基準にそって入ってきます。慎重に対応しなければ、全ての問題がうやむやになり、リサイクルされ、知らない間に汚染が広まる可能性があります。

がれき広域処理に反対する6つの理由
    放射能を拡散・移動させない
    復旧・復興のための予算は被災地が使う
    放射能が焼却施設に濃縮し、外部にも飛散する
    放出放射能量について:フィルターが 99.9%の除去能力があると仮定する。瓦礫を
100 トン処理するとし、瓦礫に 100Bq/kg のセシウムが含まれているとする。100 トンの瓦礫に含まれるセシウムは 10,000,000Bq
である。
    施設の汚染:放射能を利用する使用になっていないゴミ焼却施設が汚染し、解体時に除染する必要性が出てくるが、それに関する対策が出されていない。
    低線量内部被曝の危険性は高い:低線量の内部被曝の危険性は、ICRPのモデルでは正しく理解できない。ベラルーシでは事故前の水準から 40%増加している。幸いにして汚染レベルが低かった地方を放射能から守ることは日本全体にとって重要である。
まだ汚染レベルの低い北海道を放射能から守り、きれいな食物、保養地、避難場所を提供することで、被災地への支援を続けよう。(資料:山内知也神戸大学教授 http://peacechildren.web.fc2.com/dl/yamauti.pdf(申し入れ団体:クリーン北海道、ベクレルフリー北海道、Shut泊、苫小牧の自然を守る会、脱原発!放射能から子どもたちを守る会 江別実行委員会、脱原発カフェ・小樽、山内知也さんのお話を聞く会準備会・室蘭、核廃棄物処理場誘致に反対する道北協議会・稚内)

2012年3月29日木曜日

Shut 泊: 3月30日 「脱原発カフェ・札幌」札幌地下空間をオキュパイ!なんちゃって、、、

Shut 泊: 3月30日 「脱原発カフェ・札幌」札幌地下空間をオキュパイ!なんちゃって、、、: 3月30日金曜日 札幌「脱原発カフェ」  時間:10−18時 場所:札幌地下空間 北洋銀行・ビッセ真下 大通りから札幌駅への地下空間に向かう出口すぐ右手、セイコーマートの隣 主催:Shut泊 丸一日脱原発!  「地下空間をオキュパイ!」、、、なんちゃっ て ...
ご来店をお待ちしてます。子どもスペースもあり。乳母(父)も準備しております。

プログラムは、川原先生の脱原発で前授業、ばちこさんの「放射能と子どもたち」のおはなし、原発シール投票、脱原発動画上映、署名、歌あり、放射能フリーのおいしい食べ物、飲み物あり。

川原先生の「原発出前授業」100回記念!
脱原発先生「かわはらしげお」が、札幌駅前通地下歩行空間で路上ライブ出前授業します!
新作授業「これからのお話-放射能とエネルギーのゆくえ-」をやります!

とき:3月30日(金)午後1時~と午後4時~
ところ:札幌駅前通地下歩行空間・北大通交差点広場(東)・北洋銀行ビッセ地下
当日行われる「脱原発カフェ」のイベントコーナーにて開催します

1時間目-午後1時~「これからのお話・放射能のゆくえ」
2時間目-午後4時~「これからのお話・エネルギーのゆくえ」
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ばちこさんのおはなし「放射能と子どもたち」

10:30~11:30、14:30~15:30の2回、「『放射能』と子供たち」というテーマで話します。
内容は
1.被ばくってどんなこと?・・・紫外線との比較から 
2.ベクレルって何?・・・パンチ、暖炉に例えて 
3.実際の汚染状況は?・・・表と地図 
4.何をどう食べる?・・・移行係数、下ごしらえ 
5.参考情報色々・・・けいとうさぎ(子供の尿検査結果サイト)、排出データ等紹介 
6.情報交換色々 
を考えています。

「関心は持っていても周りでそういう話が出来なかったり、ダンナさんや同居家族の理解を得られず悩んでいるお母さんや、被ばくを避けたい方、放射能って何なのよ、という方、色んな方に来てほしいな、と思っています。

話をする横には小さなお子さんを遊ばせるスペース&見てる人もいます(川原先生の出前授業の時もあります)し、子連れでそのまま聞いてもOKです。」ばちこ

2012年3月27日火曜日

子供たちのために原発やめて!

「原発再稼働に待った! 全国署名」

原発再稼働に待った! 署名 あとひといきで 一万筆
署名、拡散を! 本日提出です。
2012年3月27日
総理大臣   野田佳彦 様
経済産業大臣 枝野幸男 様
原発担当相  細野豪志 様
官房長官   藤村 修 様
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原発運転再開の判断の前に、私たちの声をきいてください
「福島原発事故を繰り返さない」というならば、国会の事故調の結果を待ってください
原発事故の影響が及ぶ可能性のあるすべての自治体および住民に、説明をしてください
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福島第一原発事故が未だ収束せず、国会による事故調査委員会による検証もはじまったばかりというこのタイミングで、大飯原発3・4号機、伊方原発の再稼働手続きが急ピッチで進んでいます。

原子力安全・保安院は、ストレステストの審査の判断基準を「福島原発事故を繰り返さない」としていますが、そもそも、福島第一原発事故の原因究明もなされていない中、「福島原発事故を繰り返さない」ことを、どのように説明するのでしょうか。また、保安院がだした大飯3・4号のストレステストは「妥当」という評価や、「30項目の安全対策」では、福島原発事故で地震によって配管が破損した可能性を事実上否定してしまっています。

これは、福島原発事故の軽視であり、いまだ多くの人達が事故の影響で苦しんでいることを考えれば許されるべきものではありません。

また、利益相反委員の影響下にある意見聴取会や原子力安全委員会などによる、福島事故の実態と原因を踏まえない議論は、多くの関心ある国民の懸念の声を踏まえたものではありません。

よって、私たちは以下を要請します。
1.原発運転の再開の判断は、国会の事故調査委員会の結果を踏まえること。

2.原発の事故の影響が及ぶ可能性のあるすべての自治体および住民に、十分な説明を行い、意見を聴取すること。

3.原発運転の再開の判断に当たっては、関心を有する国民の声を幅広く聴取すること。
全国の主要都市において、公聴会を実施すること

★3月27日中間提出します★
送付先(フクロウの会):FAX:03-5225-7213
住所:〒162-0825 東京都新宿区神楽坂2-19 銀鈴会館405 協同事務所AIR

<呼びかけ団体>
FoE Japan(地球の友ジャパン)
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
グリーン・アクション
グリーンピース・ジャパン

<賛同団体>(2012年3月26日時点、186団体)

Shut泊
川内原発建設反対連絡協議会
川内つゆくさ会
虔十の会
暮らしの環境情報室
原子力発電を考える石巻市民の会
ふくしまの子ども達を救う会
STOP!浜岡原発
怒髪天を衝く会
原発を考える品川の女たち
核のごみキャンペーン・中部
STOPプルサーマル!ふくしま
ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン
花とハーブの里
環境共育を考える会
環境文明21
子どもたちを放射能から守る会(ツーク)
風の町の未来’s
脱原発・東電株主運動
平和の井戸端会議
にんにこ被災者支援ネットワーク・和歌山
DACHAMBO
プルトニウムフリーコミニケーション神奈川
チェルノブイリ子ども基金
平和をつくる大和市民の会
ストップ原発&再処理・意見広告の会
日本YWCA
玄海原発プルサーマル裁判の会、
玄海原発プルサーマル裁判を支える会
プルサーマルと佐賀県の100年を考える会
泊3号機本格運転取り消し訴訟の会
会津放射能情報センター
会津マスクワイア
会津子どもクワイア
東京・生活者ネットワーク
北海道自由エスペラント協会
NPO 法人札幌VO
NPO ハーメルン・プロジェクト
東京一般労働組合東京音楽大学分会
原発八女ん会
エコロジカルコミュニティあおいほし
函館YWCA
ハイロアクション福島原発40年実行委員会
市民オンブズパースンくるめ
原発いらん!山口ネットワーク
水源開発問題全国連絡会
みどりの未来・ふくしま
市民自治を創る会
被災者支援ネットワーク釧路
足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ
自然村 有限会社
憲法を生かす会・八尾
NPO法人 東アジア環境情報発伝所
ももんがともだちネット
原発・核燃とめようかい
阪南中央病院労働組合
放射能問題を考える会
環境会議・諏訪
原発さよなら四国ネットワーク
田布施町まちづくり研究会
そらとも
三陸の海を放射能から守る岩手の会
脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会(eシフト)
平和・人権・環境を守る岐阜県市民の声
サッポロッカショ
子どもたちを放射能から守る会(ツーク)
ジャビルカ基金
エコリレーかめおか
脱原発わかやま
原発がこわい女たちの会
化学物質問題市民研究会
福島YWCA
ふぇみん婦人民主クラブ
雪谷十姉妹の会
風ふくおかの会
アジェンダ・プロジェクト
脱原発・滋賀☆アクション
被災者支援・放射線被ばくを許さない会
戦争はいやだ!市川市民の会
NGO e-みらい構想
原発止めよう! 東葛の会
「六ヶ所村ラプソディー」in阪南中央病院
京都・水と緑をまもる連絡会
NPO風の船
ひとやすみの会
核-原子力事故救援NGO HCR
未来をつむぐ母の会
原発いらない八尾市民の会
Alternatives
玄海原発「風下の会」
足元から地球温暖化を考える市民ネットたてばやし
みしま原発を学ぶ会
リブ・イン・ピース☆9+25
経産省前テントひろば
時を見つめる会
足土農園
財団法人 横浜YWCA
さよなら原発~にしたま~
放射能汚染から子どもを守るあきる野ネットワーク
おかんとおとんの原発いらん宣言2011
ジャーニー・トゥ・ザ・フューチャー
STOP原子力★関電包囲行動
森のこや
野の花倶楽部
風をおこす女の会
脱原発ネット釧路
被災者支援ネットワーク釧路
道東風下通信社
ハーモニクスライフセンター
ジュビリー関西ネットワーク
ATTAC京都
東電株主代表訴訟
プルトニウム・アクション・ヒロシマ
名前のない新聞/アマナクニ
働く女性のホットライン・ふくしま
ルナ・オーガニック・インスティテュート
東京電力と共に脱原発をめざす会
NPOあおいとり
アトリエ・オン
アジア開発銀行福岡NGOフォーラム
四国 労働者・民衆センター
福島原発30キロ圏ひとの会
地球倫理協会
仏法山禅源寺
三陸のさんま・わかめを愛する会
I女性会議
新日本婦人の会京都府本部
みどり福岡
みどりの未来
苓北火電反対する町民の会
泊原発を止める会
子どもの人権・自由と民主主義を守る全国協議会
みらい実行委員会
放射能市民測定室・九州
㈱スロー風土
ふくしま支援・人と文化ネットワーク
原発やめよう/つながろう関西・マダム会議
労学舎
特定非営利活動法人WE21ジャパン
アジア太平洋資料センター(PARC)
筑後川の水源を守る会
ウシトラ旅団
ボイス・オブ・ヒロシマ
たんぽぽとりで
グリーンピースサポーターズクラブ熊本
鎌倉・岐れ路の会
NPO法人環境市民
ピースボート
日本環境法律家連盟(JELF)
環境教育ふくおか
止めようプルサーマル!止めよう核燃料サイクル!女川原発地元連絡会
バイバイ原発・京都
食政策センター・ビジョン21
なないろ畑農場
千葉の干潟を守る会
Project99%
浜岡原発を考える静岡ネットワーク
福岡地区合同労働組合
「平和への結集」をめざす市民の風
さよなら原発箕面市民の会
市民のひろば
NPO法人ワーカーズコープエコテック
京都生協の働く仲間の会
たきがしら・希望ネットワーク
非暴力アクションネット(HANET)
憲法を守る市民の会・群馬
(ボランティアグループ)戦争を語りつぐプロジェクト
真宗大谷派有志僧侶の会法灯舎
原発震災を考える福山市民の会
原発のーてもえーじゃないBINGO!実行委員会
特定非営利活動法人WE21ジャパンにのみや
日本消費者連盟
さよなら原発の会 中津川
長崎YWCA
ベクレルフリー北海道
ゆるゆる新聞
ナチュ村
みらいアクション青森
核-原子力事故救援NGO HCR
核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団
劣化ウラン兵器禁止市民ネットワーク
青森県保険医協会
みどり京都
能登原発防災研究会
みどり福山
生存のための科学・茨城

2012年3月25日日曜日

福島の環境、そして今を語る ~ 放射能からいのちを守る全国サミット報告!!

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福島の環境、そして今を語る
  放射能からいのちを守る全国サミット報告!!
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 2012. 02. 11 ~ 12、福島県で
「放射能からいのちを守る全国サミット」http://inochizenkoku.blogspot.jp/
が開催され、北海道からも十数名の方が参加しました。
ぜひ、そのときのお話を伺いたいと、遅ればせながら報告会を企画しました。
サミット発案者である みかみめぐるさんと永田勝之さんにお話を伺います。
福島の環境、そして支援の現場の最前線を知る貴重な機会です。
ぜひ、おいでください。
 
<講演者> みかみめぐる・永田勝之 (両者ともむすびば共同代表)
 
<お話の内容>
・支援活動の現場から
・相談会の様子
・全国の受け入れ支援者
・保養プロジェクトについて
 
日時:3月29日(木) 19:00~21:00
会場:エルプラザ2階 環境研修室1
        (札幌市北区北8西3)
参加費:300円
主催:What’s

2012年3月24日土曜日

東日本大震災で発生したがれきの受け入れに関する要望及び質問書

山口県知事 二井関成様
                                                                        2012322

                     日本キリスト教団西中国教区核問題特別委員会 委員長 橋本直行
                    原発いらん!山口ネットワーク 代表 武重登美子
     「上関原発」建設計画に反対する2市4町議会議員連盟 会長 渕上正博
                   自然エネルギー推進ネット・光 代表 國弘秀人
                     小出裕章さんのお話を聴く会 代表 安藤公門
                  子供たちの未来を考える親の会 代表 原田芳郎
田布施町まちづくり研究会 代表 國本悦郎
未来につながる生命を育てる会 世話人 原 真紀
環境と自然エネルギーを考える市民の会 代表 大野弘恵
なちゅら♡周南 代表 池田真由美
憲法を活かす市民の会・やまぐち 共同代表 鳥家治彦・藤井郁子
NANA 代表 安部みちる

東日本大震災で発生したがれきの受け入れに関する要望及び質問書


 日頃より県政において大切なお働きをくださり感謝いたします。
 さて、野田佳彦首相は東日本大震災によって発生したがれき(以下、がれき)の処理が進まないとして、被災地以外の広域処理を強力に進めると発言しました。県内では、2012313日に防府市の松浦正人市長が受け入れを表明しました。その際、松浦市長は「県がリーダーシップを取って、他の市町でも焼却を進めるべきだ」と話しました。
 私たちとしては被災地の復興支援に力を注いでいきたいという思いは強いのですが、がれきの処理は下記に述べる様々な問題を含んでおり、これを認めることはできません。県民のいのちと暮らしを危険にさらすようなことはしないでください。特に、未来を担う子どもたちの健康を害することがあってはなりません。

1.放射能汚染について
 がれきが放射能によって汚染されている可能性は非常に高く、今現在、明確な安全基準はありません。原発事故前には1㎏当たり100ベクレル以下という規制だったのが、今回8000ベクレルに引き上げられました。政府は各自治体に受け入れさせるためにそのような「基準値」を設けましたが、その数値も私たちの安全が保証されるものではありません。
 「宮城県内の薪ストーブの灰から、1キロあたり最大で59千ベクレルの放射性セシウムが検出された」(2012211日付朝日新聞)との報道がありましたが、がれきを燃やした場合、その残留放射性物質は何百倍にも濃縮がなされ埋め立て処分などは不可能になります。
 もし安全だというなら、「何トン受け入れて、それによって放射線量はどのくらいになるのか」を、そして安全である明確な根拠を示してください。日本は民主主義の国ですから、実際に受け入れて処理する前に「がれきを引き受けたら放射線量がどうなり、付近の人はどのぐらい被曝するか」という数値を出すのが第一であると考えます。
 また、がれきの基準値が設定されたのはセシウムだけですが、ストロンチウムやプルトニウムの基準はありません。搬出時にがれきの放射線量を正確に測定する方法もありません。
 何より、放射性物質を含むがれきを汚染が少ない西日本まで運んで、広範囲に汚染を拡散することが許されてはなりません。子どもたちへの内部被曝も心配です。

2.その他の有害物質による汚染について
 問題は放射能だけではありません。その他にも、PCB、ダイオキシン類、アスベスト、ヒ素、六価クロムなどの有害物質が含まれていることは言うまでもありません。このようながれきを処理することによって、環境が汚染されることは明らかです。

3.違法であるということ
 行政の事務はすべて、根拠になる法律(根拠法)が必要です。これは「法治国家」の根本であり、「自分の思い」でなんとかなるようなものではありません。がれきの広域処理は、根拠となる法律が存在しない違法事業です。昨年8月に施行された「東日本大震災により生じた災害廃棄物の処理に関する特別措置法」においても「広域処理」はその対象になっていません。廃棄物処理法も、この事業にはあてはまりません。「放射性廃棄物の処理」は同法から除外されているからです。

4.本当の支援とは?

 『朝日新聞』2012229日付に岩手県・岩泉町長の伊達勝身さんの発言が載っています。
  「現場からは納得できないことが多々ある。がれき処理もそうだ。あと2年で片付けるという政府の公約が危ぶまれているというが、無理して早く片付けなくてはいけないんだろうか。山にしておいて10年、20年かけて片付けた方が地元に金が落ち、雇用も発生する。もともと使ってない土地がいっぱいあり、処理されなくても困らないのに、税金を青天井に使って全国に運び出す必要がどこにあるのか。」
 山内知也神戸大大学院教授が主張される「がれき処理が遅れているのは、広域処理が進まないことが原因ではない。最大の原因は、被災地でのがれき処理の体制整備に時間がかかっていることでしょう。解決のためには、被災地で高性能なフィルターが付いた大型焼却施設の建設を増やすべきです。大きな金が落ち、雇用も期待できます。発電装置を備えた焼却施設をつくれば、処理を終えた後も、間伐材を使った木質バイオマス発電として活用できます。安全対策を徹底し、復興につながるかたちで処理を進めるべきです」(2012316日付け朝日新聞)との考えに強く共感するものです。
 植物生態学者の宮脇昭さんは次のように提唱されています。「瓦礫の山の中から有害なものや分解不能なものを除き穴を掘って土とともにがれきを埋め、マウンドを作り、その上に植樹すると約20年で自然豊かな森ができる。マウンドを高くすることによりそれらが緑の壁となって津波のエネルギーを減少できる緑の防潮堤となることで、かなりの高さの津波を防ぐことができる。」(『瓦礫を活かす「森の防波堤」が命を守る』参照)
 受け入れるべきは移住を望む被災者であり、公金を大量に投入してがれきを遠隔地へ運ぶのは税金の無駄使いに他なりません。私たちは、今こそ「本当の支援」とは何かを考え、実行しなければなりません。人々の良心を悪用して、がれきの広域処理を急ごうとする動きに踊らされてはいけないと思います。


 私たちは以上のように考えますが、二井知事におかれましてはどのようにお考えでしょうか。以下の質問にお答えください。

1県民の健康を守る立場にある知事は、原発事故後に国が一般廃棄物(焼却灰等)に対して80倍に引き上げた「処理基準」で県民のいのちと暮らしを守ることができるとお考えですか。また、今回のがれき受け入れ基準については、どのように考えておられますか。
2受け入れるがれきの放射線量は誰がどのように測定するのでしょうか。また、測定方法や測定されたデータはどのように県民に公表されますか。
3福島原発から放出された放射性物質は、セシウムだけではありません。ストロンチウム、プルトニウムほかの核種について測定する用意はありますか。あるとするならどのように行いますか。ないとするならそれはなぜですか。
4がれきには放射性物質が付着していると考えられます。焼却によって放射性物質は濃縮され、焼却炉自体が放射性物質によって汚染されることが心配されますが、その対策はどのようになされますか。
5がれきの焼却灰は、どのように測定しますか。100ベクレルを超えれば国際基準上は特別に管理すべき灰です。どのように管理されますか。
6焼却炉から放射性物質が飛散する可能性を考えたとき、乳幼児・妊婦・子どもたちへの健康への影響が気になります。焼却炉の排気については、どのように検査を行いますか。
7がれきを受け入れた場合、各自治体への輸送は安全に行うことができるとお考えですか。その場合、どのように行いますか。
8焼却灰は最終処分場に埋め立てるそうですが、群馬県伊勢崎市のように最終処分場の放流水から基準値を 超える放射性物質が検出された自治体があります。処分場の放流水については検査を実施する必要があると思いますが、どのような対策を考えていますか。
9瓦礫の海上輸送から埋め立てまでの各作業を行う労働者への被曝が懸念されます。安全対策についてはどのように考えていますか。
10アスベストや重金属、その他の化学物質の調査は行いますか。処理過程での放射性物質との複合汚染について、その安全性についての確認はどのように行いますか。
11処分を行う自治体の農作物、水産物、工業製品等に対する風評被害もしくは実被害、さらに観光業への風評被害が懸念されますが、対策及び補償についてはどのようにお考えですか。
12がれきの受け入れについて県民の合意はどのように得るのでしょうか。
13東京電力は、原発事故の民事上の責任を問われた民事訴訟の中で、原発から放出された放射性物質は、原発施設から離れた時点で東電の所有物から離れ、「無主物」になったとし、その「無主物」の影響によ る責任は取る必要がないという主張を行っています。がれきの処理に当たって、東電の責任、補償をどのようにお考えでしょうか。

 以上の質問に対して329日(木)までに文書にて回答をお願いいたします。

                                                        743-0013 光市中央4-4-8
                   日本キリスト教団西中国教区核問題特別委員会
                                     TEL 0833-71-0307
                                            Eメール hashimoto-n@pop17.odn.ne.jp

2012年3月23日金曜日

■がれきの受け入れに反対する理由

■がれきの受け入れに反対する理由

神戸大学大学院・山内知也教授

①放射能を拡散・移動させない

放射能の管理については拡散させないこと、飛散させないことが基本的に重要である。したがって、現在瓦礫のある地域から他の地域に放射能で汚染された瓦礫を移動させるべきではない。

②復旧・復興のための予算は被災地が使う。

瓦礫を処理する仮定で被災した地元に雇用と街づくりを進める必要がある。大阪や他の被災地でない地域で瓦礫を処理するにしても予算が必要となる。復旧・復興のための予算は地元で使うべきであり、瓦礫を処理するバグ・フィルターのみならず、ヘパ・フィルター等のセシウム遮断性に優れた機能をもった施設を地元に建設することが望ましい。その建設において、また運用において雇用を確保する手段とするべきである。焼却施設に発電設備を備えると、瓦礫の処理が終わっても、東北の豊かな森林の間伐材などを利用した、バイオタイプの発電所が造れることになる。復旧・復興を焦る必要はない、時間をかけて、美しい東北を確実に取り戻すことが重要である。

③放射能が焼却施設に濃縮し、外部にも飛散する。

焼却施設からのセシウムの放出に関して計測時間や試料の採取時間が短すぎる結果、検出限界以下という報告が出ているが、ここには大きな問題がある。ゴミ焼却施設からの排は時間当たりにして数万立方メートルから数十万立方メートルにもなる。放射能管理区域からの排気中にはセシウム 137だと立方メートル当たり 30Bq という基準があるが、この基準を守っても総量で非常に大きな量のセシウムが外部に放出されることになる。検出限界が立方メートル当たり0.1Bq だとしても、排気量が大きいので相当量のセシウムが外部に出る。燃焼させるとセシウムは飛灰とともに飛び出し、施設の低温部に集まる。施設内のセシウム濃度が高くなり、長時間の後には、管理区域として扱わなければならないようなレベルに到達すると見込まれる(関東地方の多くの焼却施設がこのような状態になっている)。バグフィルターがあっても内部の濃度がどんどん高くなるので外部に出る量も増えることになる。これは短時間の燃焼の調査では評価できない。

④放出放射能量について

フィルターが 99.9%の除去能力があると仮定する。瓦礫を100 トン処理するとし、瓦礫に 100Bq/kg のセシウムが含まれているとする。100 トンの瓦礫に含まれるセシウムは 10,000,000Bqである。99.9%除去できるとすれば、外部に出る量は100,000Bq になるように思えるが、フィルターの通過前面と通過後面のセシウム濃度の比率が 99.9 対 0.1 になっているのだとすれば、前面のセシウム濃度がどんどん高くなっていく場合には話は単純ではなくなる。さらに多くのセシウムが放出されることになる。

⑤施設の汚染

放射能を利用する使用になっていないゴミ焼却施設が汚染し、解体時に除染する必要性が出てくるが、それにどの程度の労力と予算が必要になるかについて考えられていない。

⑥低線量内部被曝の危険性は高い

低線量の内部被曝の危険性は、広島・長崎の調査にもとずいた国際放射線防護委員会のモデルでは正しく理解できない。このことは旧ソ連諸国において確認されており、ベラルーシでは事故前の水準から 40%増加している。スウェーデンで取り組まれた百万人を対象にした疫学調査では、セシウム 137 について平方メートル当たり100kBqというレベルの地域で生活するとガンの発症率が10%高くなることが示されている。これはセシウム137 からの年間の外部被曝が 3.4mSv 程度であるような汚染地帯であり、福島各地よりも低レベルである。このような最近の疫学調査はチェルノブイリの被害を受けた欧州各国では受け入れられているが、日本の放射線影響の専門家は非科学的だと決めつけるのみで事実を見ようとしていない。幸いにして汚染レベルが低かった関西地方を放射能から守ることは日本全体にとって重要である。

2012年3月22日木曜日

山内知也さん札幌講演会

山内知也さん札幌講演会


「本当に大丈夫? がれき受け入れ」   


日時:4月28日 (土) 18:00開場 18:30開演
場所:エルプラザ 3F 大ホール 


山内知也さんプロフィール
神戸大学大学院海事科学研究科教授、放射線計測学専門
福島渡利地区の除染を行い、その結果から除染の限界を警
震災がれきの広域処理に関しても、その問題点を指摘し、代案を提起


チケット 前売り 600円
 当日券 800円
連絡先: 09070556729 (富塚)09026951937 (泉)

共催:
Shut泊、クリーン北海道、さっぽろ放射能測定所:はかーる・さっぽろ、脱原発をめざす女たちの会・北海道、食まちネット、福島の子どもたちを守る会・北海道、

2012年3月19日月曜日

大阪府教委への抗議署名

大阪府教委は1月17日に府立学校教職員全員に通達を発し、君が代斉唱時に式場内にいる教職員全員に起立斉唱を命令しました。教職員の思想良心の自由を踏みにじり、職務命令で教職員を隷従させようとする暴挙です。
3年生の担任を中心に、3月4日までにすでに約20人の教職員が不起立を報告されています。今後、残りの府立学校、小中学校の卒業式が続く中でさらに不起立者が増えます。
府教委は不起立者を直ちに懲戒処分にするつもりです。不起立者に対する高圧的な呼び出しが早速3月5日から始まりました。呼び出しをする前から9日には処分の申し渡しをすると不起立者によびだしをかけています。本人の弁明も聞かず、有無を言わさず懲戒処分を強行するつもりです。府教委に抗議の声を集中してください。

(1)府教委の動きに緊急の抗議を!
良心に従って行動する教職員に命令によって君が代起立斉唱を強制する1月17日付け通達を撤回するよう、また不起立者の処分を行わないよう府教委に抗議の声を届けてください。

抗議先:
■大阪府教育委員会教職員室 E-mail kyoshokuin@sbox.pref.osaka.lg.jp
■大阪府教育委員会教職員人事課
電話:06-6944-6896
FAX:06-6944-6897
住所:540-0008 大阪府大阪市中央区大手前3丁目2-12別館5階
■または、教育総務企画課 広報議事グループ
電話:06-6944-6882, 06-6944-8042
FAX:06-6944-6884
住所:540-0008 大阪府大阪市中央区大手前3丁目2-12 別館5階

(2)オンライン署名にご協力を!
良心に従って立たないだけで懲戒処分を受けようとしている教職員に連帯するために「通達撤回、処分するな」という署名を府立学校教職員有志(26名)が府立学校の職場で取り組みはじめました。
大阪府下の小中学校の教職員、府民、全国各地の市民からこの署名と手をつないで府教委に抗議の声を伝えるようにオンラインの署名が始まりました。ぜひ、ご協力下さい。

オンライン署名ウェブサイト https://ssl.form-mailer.jp/fms/4adacdb0188848
府立学校教職員有志の会のブログ http://blog.goo.ne.jp/ryoushin2012

【オンライン署名趣旨】
君が代起立通達を撤回し、不起立教職員を処分をしないで下さい

大阪府教委は1月17日に府立学校の全教職員に対して卒業式での君が代斉唱時に式場内にいる教職員に起立斉唱を命じる通達をだしました。また、校長に対して上記を職務命令として教職員に伝えるよう命じる通達を出しました。教職員全員に職務命令(通達)を発して起立斉唱を命じるのは初めてのことです。

この通達の下で、2月24日から始まった府立学校(高校・支援学校)の卒業式で、式場内にとどまらざるを得ない3年生担任を中心に3月4日までに20名の教職員が不起立で校長により報告されました。不起立教職員の多くは思想・良心の自由に基づき、自らの良心に従って行動し、静かに座っていただけです。この人数は、これから残りの府立高校で卒業式が行われ、更に府下の小中学校で卒業式が進めば更に増えるでしょう。

府教委はこの教職員を直ちに呼び出し、事情聴取し、9日から機械的に懲戒処分にかけようとしています。
わたしたちは良心の問題を命令で強制する通達に反対すると共に、ただ座っているだけで懲戒処分されよku档「箸靴討い詆垉・・疑Π・墨・咾掘⊇菠・靴覆い茲Δ傍瓩瓩討い泙后I槊・盥仔發任・・俺人の教職員有志の呼びかけで署名用紙が回っています。大阪府下の教職員、府民、さらにはこの問題に関心を持つ全国の市民にオンライン署名をお願いします。

署名の期限は3月24日まで。紙の署名用紙と一緒に提出します。

【要望先】大阪府教育委員会教育長
【要望内容】
(1)1月17日付けの府立学校教職員宛て、および校長宛ての通達を撤回してください。
(2)今後、このような趣旨の通達を発することをしないでください。
(3)この通達を根拠として教職員に対する懲戒的処分を行わないようにしてください。

2012年3月18日日曜日

★「憲法を考えるpart.1 ~自衛隊をめぐる訴訟から」

★「憲法を考えるpart.1 ~自衛隊をめぐる訴訟から」
  対談:小森陽一(九条の会事務局長)・佐藤博文(札幌弁護士会)
・日時:2012年4月1日(日)
午後1時45分~午後4時15分(開場30分前)
・場所:札幌市民ホール会議室1・2
・参加費:1,000円(前売券扱い:大丸藤井プレイガイド/自由学校・遊)
・定員:150人(当日参加も可)
・主催:エンレイソウ九条の会

対談のテーマは「自衛隊」。
自衛隊といえば、昨年の東日本大震災での献身的活動をきっかけに
好感度はかなりあがった印象があります。
※それでも志願者は減少している、と3月5日の読売新聞コラム氏は書いていましたが……

また、橋下大阪市長は先月、
「国家安全保障が弱いのは憲法九条があるからだ」という趣旨の発言をし、
憲法九条についての国民投票に言及しました。
自民党も久しぶりに憲法見直し案をまとめ、自衛軍の保持も明記した
という報道がありました。
九条&自衛隊見直しへの動きが活発になっているようです。

自衛隊はその誕生から成長?、変遷の過程において様々な事情や
背景があり、何度も全国的議論の対象になってきました。
でも、活動や組織の実態については、案外ご存じない方が多いのでは
ないでしょうか。(少なくとも私はそうです)。

そこで、自衛隊関係の訴訟に数多く関わっておられる札幌の弁護士
「佐藤博文さん」と九条の会事務局長の「小森陽一さん」の対談で、
自衛隊の活動内容や自衛官の実状などについて学ぼう、というのが
今回の企画です。

※佐藤弁護士は、元防衛政務次官・箕輪登氏が提起した自衛隊イラク
派兵差止訴訟で原告代理人を務めたことをきっかけに、女性自衛官
人権(セクハラ)裁判や自衛隊での徒手格闘訓練中に死亡した息子の
国家賠償請求訴訟「命の雫」裁判などに関わっておられます。

ぜひご参加をお待ちしています

2012年3月3日土曜日

311 One Year After Fukushima Take Action for a Nuclear Free World!

311 One Year After Fukushima Take Action for a Nuclear Free World!
 
English http://nonukes.jp/wordpress/?page_id=970
German http://nonukes.jp/wordpress/?page_id=963
Spanish http://nonukes.jp/wordpress/?page_id=966

(French version will be posted to this site when ready: http://nonukes.jp/wordpress/)
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3・11 One Year After Fukushima Take Action for a Nuclear Free World!


An Appeal from Japan

By the All Japan 3.11 Action Committee

Soon it will be one year since the 3.11 TEPCO Fukushima Daiichi nuclear reactor accident. Many people were forced to evacuate and still continue to live under hardship without sufficient compensation. Despite the fact that an increasing number of people (as high as 70%) of Japanese now wish to put an end to nuclear power, the Japanese government is obsessively promoting nuclear power even after the Fukushima accident. An unrealistic declaration made by Prime Minister Noda that the nuclear reactors had reached a state of cold shutdown and that this element of the power station accident had thus been brought to a conclusion; an inhuman policy which exposes children in Fukushima to the high level of 20mSV as a level for evacuation; the hiding of proceedings on initial government emergency meetings on handling the nuclear power accident; the ratification of the export of nuclear reactors through a majority vote by parliament members; and a strong push to restart nuclear power without any provision of appropriate safety measures…. Such policies are possible because “The Nuclear Village” is still holding unto its power over nuclear policy in Japan even after 3.11. What is at stake today is democracy in Japan.

While the government is unable to make a decision to put an end to nuclear power, the shock of the 3.11 accident has definitely changed the the minds of the Japanese people about nuclear power. At the moment, only 2 out of 54 nuclear power reactors are operating. If we manage to stop the restart of these reactors, all the nuclear reactors will be stopped in Japan by the beginning of May. We cannot afford to miss this opportunity which is made possible by the immense damage suffered by people in Fukushima due to the Fukushima Daiichi accident. If we managed to realize zero nuclear power in Japan now, it will certainly speed up the process of putting an end to nuclear power not only in Japan but also the world.
Those who have been promoting nuclear power such as electric companies, the Ministry of Economy, Trade and Industry (METI) and the Nuclear Industrial Safety Agency (NISA) are stepping up their pressure to restart Oi Unit 3 and 4 in Fukui prefecture. They intend to restart Oi Unit 3 an 4 as early as April.
They are using a stress test which is a mere computer simulation exercise as a method to check the safety level of nuclear reactors. Such a process is supported by the experts, who have received donations from nuclear industries. It is also supported by the IAEA, which is a nuclear power promoting UN agency. Old standards on earthquake resistance and safety measures have been invalidated. To us, in absence of a thorough investigation of the causes of Fukushima Daiichi accident, a restart of any nuclear reactor is simply out of the question.

Hiroshima, Nagasaki, Bikini, Three Mile Island, Chernobyl, and now Fukushima. Human life cannot co-exist with nuclear power. The best way to prevent more nuclear disasters is to finally put an end to nuclear power and nuclear weapons. 3.11, a year after the Fukushima accident, is an opportunity for all of us – the citizens of the world to demonstrate our will to put an end to nuclear power. On 3.11, a mass meeting will be held in Fukushima, and meetings and demonstrations will be held all over in Japan including a human chain to surround the Diet building. With our combined efforts, let’s force the Japanese government to not only take the political decision to not restart, but to immediately abolish nuclear power. Let’s move all of our governments to put an end to nuclear power. We appeal to all citizens in the world to come out on the street, make a human chain, and participate in this creative action. With one voice: “Let’s Support Fukushima! ” and “Good Bye to Nukes